オーリンズの選び方 ~ツインショック編~

オーリンズの選び方 ~ツインショック編~

オーリンズ・ツインショックの選び方とモデル別特性

バイクのカスタムや足回りのアップデートにおいて、最高峰の性能と官能的な乗り味をもたらすオーリンズ(OHLINS)のツインショック。

本記事では、オーリンズのツインショックが持つ構造的な特徴から、代表的なモデルの解説、そして愛車のキャラクターやライディングスタイルに合わせた最適な一本の選び方までを詳しく紐解いていきます。

ツインショックの形状の種類

・形状一覧表


オーリンズのツインショックを選ぶ際、形状の違いについて迷われる方は少なくありません。

大まかに分けると、ツインショックの形状は画像の4種類に分類されます。

 

・4タイプの違いを比較

タイプ 構造 主な特徴 おすすめの用途 主な仕様イメージ
E エマルジョン
(オイルとガスが混在)
マイルドな減衰特性・シンプルで軽快 街乗り・ツーリング プリロード
D 内部ガス分離
(フリーピストン)
安定した減衰特性・コンパクト 街乗り~ワインディング プリロード+伸び側など
※モデルによる
P ピギーバック式
(リザーバー一体型)
優れた冷却性能・安定した減衰特性 ワインディング・スポーツ走行 プリロード+減衰調整など
※モデルによる
H ホース連結式
(外部リザーバー)
優れた放熱性・リザーバーを自由に配置しやすい ワインディング・スポーツ走行 プリロード+減衰調整など
※モデルによる

※調整機能はモデルによって異なります。上記は各タイプの一般的な傾向を示したものです。

 

基本仕様としてすべてのモデルに【プリロード調整機能】が標準装備されており、製品のグレードが上がるにつれて「伸び側減衰力調整」「圧側減衰力調整」「車高調整機構」といった機能が順番に追加され、それに伴って価格も上がっていくという構成になっています。

各形状の解説

オーリンズのツインショックにラインナップされている4つの形状について、構造の違いやそれぞれの特徴、おすすめのライダー像を詳しく解説します。

・エマルジョンタイプ(Eタイプ)

【構造】 内部でオイルとガスが直接混ざり合う構造となっています。

特徴

  • 減衰の立ち上がりがマイルドなため、乗り心地の向上が実感しやすい
  • コストパフォーマンスに優れる

こんな方におすすめ

  • 扱いやすいサスペンションが欲しい方
  • 街乗りやツーリングが中心の方
  • 複雑なセッティングまでは必要ない方

・Dタイプ(内部ガス分離 / フリーピストンタイプ)

【構造】 内部でオイルとガス室がフリーピストンによってしっかりと仕切られている構造です。

特徴

  • コンパクトな外観
  • 安定した減衰特性
  • 性能と価格のバランスに優れる

こんな方におすすめ

  • 街乗りからワインディングまで幅広く使いたい方
  • 性能と扱いやすさのバランスを重視したい方

・Pタイプ(ピギーバック / リザーバータイプ)

【構造】 シリンダーヘッド本体に、ガスリザーバータンクを直接取り付けたタイプです。

特徴

  • 外部リザーバーによる優れた冷却性能
  • より安定した減衰特性
  • スポーツ走行にも対応
  • 高度なセッティングに対応しやすい

こんな方におすすめ

  • ワインディングを積極的に楽しみたい方
  • 外観のカスタム感が欲しい方
  • サスペンションのセッティングを楽しみたい方

・Hタイプ(ホース連結 / リザーバータイプ)

【構造】 ショック本体とリザーバータンクを専用のホースで接続した構造です。

特徴

  • リザーバータンクを自由に配置しやすい
  • 優れた放熱性
  • 高負荷走行でも安定した性能を維持しやすい
  • 高度なセッティングに対応しやすい

こんな方におすすめ

  • 走行条件に合わせて細かくセッティングしたいライダー
  • 外観のカスタム感を高めたい方

選び方

・製品ポジショニングマップ

製品ポジショニングマップ

オーリンズのツインショックを選ぶうえで最も大切なのは、「ご自身の主な使用環境」と「サスペンションに求める調整機能の度合い」を明確にすることです。

上のポジショニングマップや各モデルの特性を踏まえ、以下のステップを参考に絞り込んでいくとスムーズに最適な一本が見つかります。

失敗しないための3つの選定ポイント

  • 1. 走行ステージを見極める
    街乗りやツーリングがメインであれば「エマルジョンタイプ」や「Dタイプ」が、ワインディングやスポーツ走行を存分に楽しみたいなら「Pタイプ」や「Hタイプ」が選択肢の軸になります。
  • 2. セッティングの必要性を考える
    「購入後に自分好みの減衰調整や車高調整を細かく煮詰めたいか、それとも初期状態のしなやかさを手軽に味わいたいか」によって、必要なアジャスター機能のグレードが決まります。
  • 3. 車両とのマッチングとルックス
    車体のレイアウト上、リザーバータンクの有無やホースの取り回しが干渉しないか、また好みのカスタムスタイル(外観の迫力など)に合致するかどうかも重要な判断基準です。

ご自身のバイクライフにどれが一番フィットするのか迷ったときは、お気軽にご相談ください。

適合検索ページからメーカー、車種、年式を入力することで、愛車に適合する商品を見つけることができます。

車種によっては、同じ車種向けに複数のラインナップが用意されている場合があります。

そんなときに役立つのが、製品に付けられた記号です。 記号の意味が分かれば、製品の写真や詳細を一つひとつ確認しなくても、どのような形状なのか、どのような機能が備わっているのかを簡単に把握することができます。

例えば、下の画像のように【Z1000 MKII】で検索すると、8種類もの製品が表示されます。 一見すると選択肢が多く見えますが、記号の意味を理解していれば、それぞれの仕様の違いを見分けることができます。

型番の見方・一例

例①「OHLINS KA131 (S36PR1C1L)」の場合

  • S36P: ピギーバック式(リザーバータンク付き)を表します。
  • R1: 伸び側減衰力調整機能
  • C1: 圧側減衰力調整機能
  • L: 車高調整機構

例②「OHLINS KA756 (S36DR1L)」の場合

  • S36D: Dタイプ(内部ガス分離 / フリーピストン)を表します。
  • R1: 伸び側減衰力調整機能
  • L: 車高調整機構

このように、記号の意味が分かれば仕様を一目で読み解くことができます。

商品ページに画像がない場合でも、「リザーバータンク付きのスポーツタイプが欲しいなら S36P や S36H」「シンプルですっきりした形状が好みなら S36E や S36D」といった基準で選ぶことが可能です。

ご自身のスタイルにぴったりのサスペンションを見つけて、素敵なバイクライフをお楽しみください!

 

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